アニメ「色づく世界の明日から」イベントから今日11月30日で1週間たちましたが、長崎でのトークショーに参加された方々はいかがお過ごしでしょうか。
僕はイベント後も長崎を観光していたので、うまく現実に戻れた感じですが・・・。
今回は、トークショーを振り返り、感想を書いてみたいと思います。
なお、この感想はあくまで僕の解釈・感想を軸にしていることをご了承ください。
走攻守バランスの取れたイベント
このイベント「キミノイクベキトコロ、長崎」はトークショー形式という事で、プロデューサー・監督・キャストを招き、トークを中心に組まれていました。
作品の裏話から、楽しいエピソード、苦労話まで、バランスのとれた構成だったと思います。今後映像化などあるかわかりませんが、その時の支障とならないよう各コーナーの一覧・詳細については控えさせていただきます。ですが、最低限トークには触れないと感想にならないので、ある程度のトークのネタバレはお許しください。
作品づくりの裏話、等
作品の核となる舞台設定、実はあの町が候補に・・・
作品をつくるにあたって、いくつかの街が候補に挙がったそうです。
その中で、長崎が選ばれたのは、昔から異国文化を受け入れてきて「魔法があってもおかしくない」世界観が描けること、また坂がある風景がストーリーの動き作りに役立てられるという事が理由だったそうです。
似たような街として函館も候補に挙がっていたそうで、道民としてはびっくりしました。
たしかに、他作品になりますが「ラブライブ!サンシャイン!!」では函館の坂を背景に路上でのライブが描かれるなど、坂のある風景というのは絵的にも演出的にも役立つのですね。
こうした演出の代表例が、作中、瞳美が唯翔に紙飛行機で想いを伝える場面ですね。別れの前日、「恋文」を紙飛行機に託して魔法で唯翔の部屋へ飛ばし、その飛行機は夜景の広がる谷を越えていくという象徴的なシーンです。
google先生大活躍
google先生が、ロケハンの準備に大役立ちだったそうです。ちょうど制作期がgooglemapでの日本国内「みられるところ」が広がっている時期で、長崎の作品に関わる地域が見られるようになって、監督がプロデューサーに喜んで報告したというトークに、会場はほっこりした笑いに包まれていました。
坂のある街・長崎
もちろん制作にあたってgoogleが絶対ではなく、実際に制作陣が現地で3泊4日のロケハンを2回にかけて行い、数千枚以上の写真を撮ったそうです。
そして、そこは坂のある街・長崎。地獄、だったそうで・・・。
僕も舞台巡りで長崎の狭い階段の路地を上り下りしましたが、地元のお年寄りはどうしているのだろうかと思うほど過酷でした。
印象的だったのは、数千枚の写真が切り口が人それぞれでほとんど被っている構図がない、という発言。絵になる街ですから、その切り取り方も一様ではないんですね。
リアリティをもたせるために、長崎の地元の人が利用する場所を舞台に選んだ
鍋冠山公園の展望台や出雲近隣公園等々、作中登場する重要な舞台があるのですが、そこは観光地というよりも地元の人がゆっくりくつろぐ場所です。どちらも夜景スポットなのですが、同じく夜景スポットである、かの有名な稲佐山とは性格を異にしています。
これは、作品にリアリティを持たせるために、あえて地元の人が使う穴場的スポットを選んだという事だそうです。
確かに、鍋冠山公園なんかは公園に行く山道の途中にひなびた稲荷さんがありました。また、出雲近隣公園は親子連れでまったりした雰囲気がただよっていたりと、すごく「生活に密着した」場所であることが、実際に訪れて読み取れました。
キャストの役割
プロデューサーと監督・制作陣だけでなく、キャストも作品作りの重要な役割を担っている
このようなことが聞けたのは、作品のファンとしてうれしかったです。
実際にトークの中では、キャストも作品作りの重要な役割を担っているそうです。キャラづくりという面だけでなく、脚本をキャストが自己解釈して、演技に反映する。そうすることで、作品の行間を埋めていくと。
そうした作業が積み重ねられ、作品の血肉となっているそうです。
【DB】2
そのDBにキャストが立ち会うことは 自分の経験から言えば ほとんどありません。キャストがちょくちょく覗きに来るのってかなり珍しい気がします。メインキャストの皆さん 仲が良かったですからね。慎ましく部屋の後ろの方に座ってる姿は なんとも微笑ましく感じたものです。#色ツイ pic.twitter.com/eUOTcTIBck— アニメ『色づく世界の明日から』公式 (@iroduku_anime) October 18, 2019
ダビングとよばれる、音声演出に関わる作業をキャストが見守る場面も。なんとなく、和気あいあいとした雰囲気が伝わってきますよね。
長崎弁で生アフレコも・・・
この日は瞳美役・石原夏織さんと琥珀役・本渡楓さんが登壇し、キャストによる長崎弁での生アフレココーナーもありました。そのアフレコがまた自然・流暢で、違和感がまったくなかったです。
もちろん長崎の人間ではないので、正しいかどうかはわからないのですが、お二方ともすごく自信を持って臨んでいらっしゃったと思います。感想としては「朝ドラだこれ」。
朝ドラといえば、ヒロインの方言が魅力のひとつだったりしますが、リアリティを重視した「色づく世界の明日から」においては、作品の色合い的に、方言を混ぜると途端に朝ドラ要素が強まった気がします。
イベントグッズ
瞳美・琥珀のアクリルキーホルダーやTシャツ、地元のカステラ屋とのコラボ商品など、各種グッズが販売されました。この日のイベント参加者は長崎新聞によると650人だったそうですが、多くの人にグッズが行き渡っていたように感じます。運営さんの采配ズバリ、だったことでしょう。
これらグッズは事後物販もあるみたいなので、カステラが資金不足で買えなかったので楽しみにしたいと思います。
今後の展開
ファンの関心事である今後の展開について、永谷プロデューサーからは「ここで”じゃあやります”、と確約することはできないが、企画書を書いて、上梓し、具体的に制作陣やキャストさんに話ができる段階になれば続編が作れる”かもしれない”。その機会をうかがう。」旨、力強いコメントをいただきました。
続編うんぬんよりも、こうしてファンが放映から1年経った作品のイベントに足を運び、そして制作陣も作品を大事にしていることが伺えるのは、1ファンとしてとても嬉しいことです。今後に期待しましょう。
以上、レポートでした
何もメモも取っていないので、間違っているところがあったらバンバン教えてほしいです。
表現などにも気を使ったり、記憶があいまいなところは特に注意を払ったりしたつもりですが、表現違いなどもあれば教えていただけると嬉しいです。
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