天体観測、はじめてみませんか?
昔は僕も小学生の頃、親に天体望遠鏡を買ってもらって、星の見えない東京の空を、それでも夢中で眺めていたものでした。
天体観測は、まさしくロマンの世界です。きれいな星に、手が届かないけれど、それでも手に入れたい。
そんな一心で天体ファンの皆さんは、日々天体観測や写真撮影、そしてみらたちのような天体の発見にいそしんでおられます。
今回は、元天体少年の僕が、恋アス放映中の冬でも見られるおすすめ天体を紹介したいと思います。
冬の都会でも見えるおすすめ天体
都会だろうと田舎だろうと、天体望遠鏡を買わずとも、双眼鏡あるいは肉眼で天体観測を行うことは可能です。
ご存じの通り、目は暗さ明るさに応じて目のレンズを絞って明るさに対応するようにできていますので、まずは極力光のない場所で観測を行ってください。2話で登場したような河川敷はまさにそういうポイントです。
オリオン座の一等星・ベテルギウスとリゲル
これを書いている2020年1月21日。
その3日くらい前に、明るさが極端に落ちて「超新星爆発(要は恒星の寿命)」を起こしたのではないかと報道されている赤色のベテルギウス。その大きさは実に太陽の1400倍!
この星は、冬の南の空、オリオン座の左肩の部分にあります。
基本的にひとつの星座には1等星がひとつしかないのですが、オリオン座には例外的にもう一つあります。それが右下のリゲル。
これらの星の光は、何万年以上も前に星が発した光が、地球に届いたものです。
ベテルギウスの場合遠く642万光年もの彼方から届いています。
つまり、今の姿はベテルギウスの642万年前の姿。現場ではどうなっているか、想像もつきません。
そのことに思いをはせるのもまた、天体観測の楽しみの一つです。
M42オリオン大星雲
生まれたての恒星、それを取り巻くガスやちりが輝いて見える「星雲」というものが存在します。
オリオン座には、星雲の中でも明るく観測しやすいものがあります。それがオリオン大星雲です。
星座の真ん中の、3つ星の、さらに下部の「ミニ3つ星」の真ん中に見えます。
小さいですが、その姿はまるで赤い鳳凰が羽ばたいているようで、優雅で美麗です。
M45プレヤデス星団「すばる」
星が集まって見える集団のことを、星団といいます。
プレヤデス星団・すばる。僕はこの天体を子どもの頃いたく気に入っていました。
星が集まっているということは、目立つ。しかも、ものすごい青白い。もし子ども心に星に「あお」と名付けるとしたら、これだろうなというくらいに青い。
これほどまでにきれいなものがあるんだなと、少年心に感動した思い出があります。それこそ、家の庭でなんどもこのすばるを眺めてはうっとりしていました(変か?)。
この星団は、若干南寄りの空天頂近く、おうし座の右肩にあります。
これは双眼鏡で見ることをおすすめします。というか、相当目が良くないと一つの光の塊にしか見えません。
なつかしき少年時代の思い出よみがえり・・・
これを書いていて、なんだか少年時代の淡い思い出がよみがえりました。双眼鏡でも買って、夜空をもう一度眺めてみたくなりました。
みなさんもぜひ、夜空を眺めながら、ぼっちになるもよし、わいわいやるもよし、天体観測を楽しんでみてください!
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