ここでは「恋する小惑星」4話のネタバレ感想を書いていきたいと思います。
まだ見ていない方はご注意ください!
4話あらすじ
夏合宿につくばにやってきた地学部一同。
合宿ではつくばの各資料・博物館をまわり・・・。
地学班、天文班ともに「好きなもの」を目の前の大興奮!
楽しい、夏のひと時を過ごした。
そして、真理と美景のとあるやりとりをきっかけに、皆、それぞれの目標を意識しだすことになる。
夢に気づいた者、気づいていない者。
真理と美景。対照的な二人が織りなす、それぞれの夢への近づき方の違い。
「モンロー先輩」こと、真理。彼女の語った夢には、思わずびっくりしました!
「わたし、宇宙飛行士になりたいの」
宇宙飛行士を目指す作品としては「宇宙兄弟」等が有名ですが、まさかこの作品から同じ志を持った登場人物が出てくるとは思いませんでした。
「大きすぎる夢で、ちょっと恥ずかしいけど」と語る真理に、
美景は「恥ずかしいなんて言っちゃダメでしょ、本気で目指してるならね」と激励します。
こう、夢を後押ししてくれる人ってありがたいですよね。この人の言うことなら、信じられると確信を持てるというか。
この美景の叱咤も、真理にとってはありがたかったはずです。
でも、この美景の言葉は、彼女のコンプレックスから出たものでもあったりします。
「具体的な目標が見つかってない私からすれば、あんたたちはそれだけですごいのよ。自分の夢を遠慮なんてしないでよ。」
美景は気づいていない、いや、気づきたくなくて自分の心に蓋をしています。
それは、4話序盤の美景の鉱石への食いつき方から見れば、明らかです。
「ハァハァ」言ってましたもん・・・。
イノ先輩も、あれだけ地図が好きだったのに、目標に気づいたのは美景のこれらの言葉を聞いてからです。
案外、夢なんて足元に埋まっているのかもしれません。
夢への近づき方なんて、人それぞれ。まっすぐに進む真理、みら・あおや舞と、美景の夢へのアプローチは対照的なんです。
別作品の同声優のキャラクター。
余談ですが、東山奈央さんの演じるキャラのなかで、「色づく世界の明日から」という作品に登場する「胡桃」という女の子がいます。
美景とまーーったくおんなじことをその胡桃が作中で言っているのですが、東山さんが演じるとどちらも違うキャラクターだと感じられます。
キャラクターが複製品ではなく、独立した存在だと感じられるというか。
こういうところに、東山さんの演技の凄みを感じますね。
みらとあおの当面の目標が定まる
「きら星チャレンジ」。
書類選考があるみたいで、単なる観光振興策というよりは、結構本格的・学術的な内容みたいですね。
恋アスがこういった真面目な内容を、どういう風に取り扱うのか興味があります。
きらら漫画にも重たい雰囲気をまとった作品はいくつかありますが、これは若干意味合いの異なる重たさ。
お勉強的な展開も免れないと思うのですが、どうやって扱うのかが見ものです。
「ちょっとだけ、1歩2歩くらい進んだ気がする」
「だね、もしかしたら大ジャンプかもだよ!」
イノ先輩は地図に夢を見る。
「イノ先輩」こと舞も、目標を見つけたらまっしぐらですよね。
それも、真理のようなきっちりとした雰囲気の目標ではなく、ほんわかした雰囲気をまとった目標。
現状一番目標に近いのは、実はイノ先輩なんじゃないかな、と思います。
それは、宇宙飛行士の難易度が高いことももちろんですが、イノ先輩のキャラクターがそう感じさせるんです。
数年したら、国土地理院でも製図会社でも、前向きに働いてそうなイノ先輩が・・・!
目標を追いかける、ということは・・・
いつか訪れる別れを嫌でも意識してしまう。
どんな作品にも、どんな形であろうと別れが訪れます。
それは作中だったり、あるいは作品打ち切りという形であったり・・・。
この作品は、皆が目標に近づく分だけ、視聴者の持つ「別れ」への意識も強くなる性質があります。
だって、皆が目標に近づいたら、一緒にいる時間は少なくなっていくはずですからね。
ここらへんの色が強いのがやはり、きらら作品の中でも特殊なんだと思います。
星々の煌めきのごとく、終わりがあるからこそ輝いて見える。
そんな感想を抱いたところで、4話の感想を締めたいと思います。
4話「わくわく!夏合宿!」
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